基本的に、小売店が代理店やメーカーから仕入れた商品をいくらで売るかは、小売店の自由ですよね。極端なことをいえば100円で仕入れた商品を100円で売ったって良いわけです。
こちらの店では、100円で仕入れた商品を200円で売っているのに、あちらの店では150円で売ってるよ、となれば、お客さんは安い方に行きますよね。資本主義ですから、いくらで売ろうが、お店の勝手、ではあるけれど、ブランドとしての価値を大切にしているメーカーの立場からすると、困ったことになってしまいます。
素材の研究開発、デザイン企画、耐久テスト、型押しガッチャンでは不可能な複雑工程、そして、職人のハンドクラフト。ハイブランドであればあるほど、一本当たりの製造単価は高くなってしまいますし、長年の経験に裏付けられた職人技が求められますから、大量生産には向きません。当然販売価格は高くなります。
大量生産に向かないハイブランドの場合、販売網を広げない場合もあります。地域に一店舗だけ、というルールを設けているメーカーもありますし、大手チェーン店には卸さないブランドもあります。海外の大規模なハイブランドにしても、小売価格を統制することもあります。
ビッグメガネが扱っているフレームは、ブランド価値を大切にしているメーカーさんのものが殆どです。ですから商品には通常の定価をつけています。
特に、日本のメガネ産地、鯖江で生まれる国内ブランドたちは、世界ブランドに負けない品質を誇ります。なかには、日本ではあまり知られていないのに、海外で人気に火が付いた素敵なブランドもあるほどです。
とはいえ当店は、個人経営の小さな小さな眼鏡店。営業経費、維持経費、広告代などがかかりませんので、メーカー希望小売価格は提示しているけれど、割引可能な商品がたくさんあります。その旨ご来店のお客様にはお知らせしています(^^)v。
ところで最近は、ネット販売が増えてきました。メガネとネットショップは相性が良くないのですが、コロナの影響もあってか拡大しています。
メガネ店としてアドバイスできることは、フレームはネット購入OKだけど、レンズは、先々のことを考えると、地元のメガネ店に入れてもらったほうが良い、ということに尽きますが、昨今のコロナ時代です。ネット対応が不可欠となってきました。
消費行動が変化して、メガネ店側も対応を迫られています。それに最近は、ブランド眼鏡の中古販売やフリマも活発化しています。当店でもネット販売に取り組んでいます。当然、レンズ交換をどうするかが問われます。
ビッグメガネは、ネットを介してのレンズ交換を、完全なベスト対応は難しいけれど、より良いベターを目指してお受けすることにしています。
また、本土から来てくださる常連のお客様方については、検眼データをいただいており、実際にお顔を拝見してメガネを作っておりますので、メールや電話のやり取りで、新しいメガネを作ったりレンズを入れ替えたりしています。
本来、的確な検眼は、話を伺うなかで見えてきます。ご本人自身、どういう使い方がベストなのか、理解していない場合もありますので、実際にテストしながら最適な利用シーンに合うレンズを選び、カルテに起こしておくほうが、後々安心です。型崩れした、壊れた、視力が変化した、等々、素早く対応してもらえます。
いずれにしろ、お気に入りのメガネをゲットしたら、どうぞ、気軽に、地元のメガネ店さんに持ち込んでください。当店でも、レンズのみのお客様を歓迎しています(^^)v
ということで最後に、大量生産の輸入メガネと、国内ブランドメガネの違いについて。
当店に、何点かサンプルを置いてあります。見れば一目瞭然、触って納得、試着して、その違いに驚くはずですので、どうぞ、お試しあれ(^^)v。