セルフレームのメガネ修理について、お知らせいたします。
最近、ウルテムなど樹脂系のメガネフレームが急増しています。とくに大手のチェーン店は、自社開発の樹脂系フレームを積極的に販売されています。もちろん当店にも、樹脂系フレームのコーナーがあります。
軽くて掛けやすい樹脂フレームですが、注意していただきたいのは、鼻パッドが合わないときの「鼻盛り加工」が出来ないこと。
メガネの素材は基本的に三種類。鼻盛り加工は「プラスティック素材」に限られます。
・メタル素材:チタン、ステンレス、合金など
・プラスチック素材:アセテート、セルロイド
・樹脂素材:ウルテム、ポリアミド、ポリフェニルサルフォン
ところが最近の樹脂フレームのなかには、プラスティック系と同じ質感を持たせたものがあり、一見しただけでは見分けられません。
鼻盛り出来ないレイバンがありました
先日、レイバンの鼻盛りを依頼されたのですが、素材を削った時に「オヤ?」。なんとプラスティックではありませんでした。鼻パッドが付きません。接着して一晩寝かせてみたけれどダメです。元の鼻パッドを削った後ですので、クリングス取り付けにならざるを得ません。
有名メーカーのフレーム、例えばオークリーも、修理加工が困難な樹脂系なんですが、メタルとセルフレームで名の通ったレイバンもまた、新素材のフレームを販売しています。
今まではレイバンのフレームの鼻盛り依頼を気軽にお受けしていたのですが、もはやこれまで。レイバンに関しては、拝見して可否を確認、となります。
素材の変化が著しい時代になりました。
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